今年個人で作ったサービスについて
2018年はわりと真面目に個人開発に取り組んだ1年でした。個人開発のスタートを踏み出すことができた年という意味でも『個人開発元年』と呼ぶことに決めました(勝手に)。
このアドベントカレンダーでは、2018年に作ったサービスや、個人開発を通じて感じたことなどを振り返ってみたいと思います。
1. 今年作ったサービスについて
1. OFFICE CLOCK
- 概要:LINEとWebで勤怠管理ができるサービス
- 開発期間:4ヶ月と少し
- リンク:https://offieclock.work
このサービスは僕が作ったWebサービスの処女作です。かなり初々しさの残るプロダクトでツッコミどころは沢山ありましたが、そんなところもいとおしく感じていました。完全に親バカ的思考です...。
このサービスを作ろうと思ったきっかけは、2017年に『HATARA CLOCK』というLINEで勤怠管理ができるLINEbotをリリースしました。ユーザーが徐々に増えていき、要望も多くなりLINEのタイムライン上だけでは完結できなくなってきたのがきっかけで、ブラウザで編集したり、ファイル出力ができる『OFFICE CLOCK』を開発する流れになりました。
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このサービスを開発する時に感じていたことや、実践したことなどのTipsをQiitaに投稿したところ、多くの反響があり、ありがたいことにQiitaやTwitterのフォロワーが少しだけ増えました。
このサービスをきっかけに、色々な人に出会うことができた一年でした。自分の運用しているサービスの中では一番思い入れのあるサービスです。
2. BLOCK CLOCK
- 概要:25分間の集中タイムにSNSをブロックするクローム拡張
- 開発期間:2週間
- リンク:https://tech-portfolio.org/block_clock/
2018年の4月はフリーランスでの仕事が全て無くなってしまい1ヶ月お休みだったので、その1ヶ月を使って開発したサービスです。 1ヶ月あったので、沢山インプットする予定だったのですが、Twitterのタイムラインと共に、貴重な1日の時間も流れていることに気がつきました。
TwitterとかFacebookのSNSってWeb系エンジニアの宿敵だと思うんです。SNSやっている時間があったら、もっと進捗上がったはずだ...。と反省することが多々ありました。これが仕事だったら本当にマズいと思うんですよね...。
このSNS問題を本気で解決するために、色々とサービスを探したんですが『SNSブロック』と『タイマー(ポモドーロ)』のサービスがなかなか見つからなかったので、クローム拡張のAPIを使い自作したのが経緯になります。
リリースした後にQiitaやはてぶやTwitterで沢山のフィードバックをいただいたのですが、SNS問題については共感の声が多く自分だけではなく、多くの人が悩んでいた課題だったのが印象的でした。
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このクローム拡張は海外向けにリリースをしてみようと思い、英語作ってプロダクトハントなどにも投稿してみました。
プロダクトハントに登録して、日本から海外向けにリリースしたらどうなるのか試してみたのですが、プロダクトハントでは投稿する時間や、投稿する前の準備が色々と必要で、それを怠るとVoteされず、上位に食い込めない仕組みになっているそうで、それを理解できておらず、あまり伸びることもなく終わってしまいました(そもそもクローム拡張のサービスなので、ニッチというのもありますが...)。
3. THE BINGO
- 概要:超簡単にビンゴ大会が開催できるWebサービス
- 開発期間:2週間
- リンク:https://the-bingo.jp
結婚式の二次会とか、忘年会とかで開催するビンゴ大会って未だにアナログですよね。しかも皆んなお酒飲んでるし、出た目がわからなくて、どうでもよくなって、景品のダイソンを逃している...。みたいなことって、結構あったりすると思うんですよね。僕は過去に何度もあったんです。
そしてビンゴ大会を開催する幹事の労力が半端ないんですよね。カードを配ったり、ビンゴマシーンを回しながら、司会と進行をしてビンゴ大会を進める、ビンゴが出たら景品も配らないといけないし...。やることが多すぎて当日は全然楽しめない。僕は過去に何度もあったんです。
その課題をなんとかしたいなーという思いから、THE BINGOを開発しました。結婚式の二次会のビンゴがもっと簡単にできるようになればいいなと。準備は面倒ですが、実際やったら面白いですし!
THE BINGOは全然流行っていないのですが、最近は月に2回ほど20〜50人の団体がどこかでビンゴ大会をしています(今日も30名の団体がTHE BINGOを使ってくれていました...🙏)。このサービスについては忘年会や結婚式の二次会とかに需要はあるはずなので、ゆっくりと育てていきたいと思っています。
どういう風にマネタイズするかは考え中です...。 いいアイデアがあればアドバイスください...🙏
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『THE BINGO』は全てSemanticUIのCSSフレームワークに乗っかって作られています。Googleで『SemanticUI』を調べると、Qiitaに書いた記事が本家のページの次に出てくるようになりました。QiitaのSEO対策は本当にすごい...。
また、Googleで『THE BINGO』を検索すると、Crieitで書いた記事が最上位にヒットします。QiitaもCrieitもしっかりとSEO対策もされているので、サービスのリリースが後は、両サービスに開発手法や、技術等のTipsなどを残しておくというのはとても有効だと思います。
4. OFFICE CLOCK - リニューアル
- 概要:リニューアル
- 開発期間:1ヶ月と少し
- リンク:https://offieclock.work
『OFFICE CLOCK』『BLOCK CLOCK』『THE BINGO』の3つのサービスをリリースしてみて、流行ったサービスは一つもありませんでしたが、『OFFICE CLOCK』だけは徐々にユーザーも増え、法人からのお問い合わせも来るようになってきました。
『新しいサービスを作る』ということは今年チャレンジできたので、『既存のサービスをスケールさせる』ことを来年はやってみようと思い『OFFICE CLOCK』をリニューアルする流れになりました。前のバージョンがスマホに対応していなかったので、デザイン周りをリプレイスして、要望が多かった機能を追加しました。
リプレイス後にユーザーインタビューをすると『改悪だ』『前回のほうが見やすかった』『あの機能を残して欲しかった』等の意見があり、リニューアルが成功したとは言い難い結果となってしまいました...。でもあれですね、この酷評は伸びしろですね。粛々と育てていこうと思っています。
意見をいただけるのはとてもうれしいことなので、どんどん使って頂いて、フィードバックいただければうれしいと思っております!要望や改善はロードマップで確認することもできます。
[アンケート] https://goo.gl/forms/0CSVb2GLb96HAjWA2
[ロードマップ] https://trello.com/b/4ch8BRyP/officeclock
そして管理機能を追加して、今年中のリリースを目指して絶賛開発中です。
2. チャレンジしたこと
個人開発で用いた技術
個人開発で用いた技術については、下のアドベントカレンダーに2018/12/20日の枠で書きます! crieit.net
4. サービスを作るときに大切だと思うこと
自分のサービスに共通していること
個人でユニークなサービスを開発・運営して収益を上げている、オランダ出身のPieter Levels氏(連続していろんなプロダクトを作る人)が以下のような話をしています。
本当にひどいアイデアもよくありますが、そうなっている理由は、問題に集中していないからです。 新しいフードデリバリーアプリや、新しいファッションデリバリーアプリを作ろうという話を、よく聞きます。 けれど、それはあなたが本当に解決したいと思う問題ではありません。
私のやり方は、自分の生活をよく見ること、そして自分が本当に困っていることが何かを考えることです。 日常生活の中で、自分が何かできることや、あるいは欠けている情報など、何でもいいのです。
Pieter Levels氏のこの言葉にとても共感しました。
今年作った3つのサービス『OFFICE CLOCK』『BLOCK CLOCK』『THE BINGO』に共通していることは、『自分が本当に困っていること』を解決するためのサービスを作っています。というか、結果的にそういう風な作り方をしていました。自分が困っていることは、他の人も困っている確率が高いと思うので、そういった人たちに刺さるんじゃないかと...。刺さらなくても自分の困っていることは解決できているはずなので、自分だけは使うサービスになるんしゃないかと思うんですよね。
実際に僕は毎月の勤務表は『OFFICE CLOCK』で作成して提出していますし、開発に集中したいときは『BLOCK CLOCK』をONにしてSNSをシャットダウンして集中力を高めていますし、11月にあった結婚式の二次会では『THE BINGO』を使ってビンゴ大会を開催して、一番最初にビンゴになってしまい電動歯ブラシをゲットしてとても気まずい感じになりました...。
これは完全に自給自足個人開発者です。自分が欲しいものは自分で作る、そして使う...。2019年は脱・自給自足個人開発者です。せっかく作ったサービスなので、もっといろんな人に知ってもらって使ってもらいたいですね。
モチベーションの維持について
モチベーションって中々湧いてこないですよね。湧いてきても維持するのが難しい...。僕はモチベーションに頼らずに、朝の2時間は個人の作業時間を設けるということを習慣化しています。モチベーションが低い日も、天候が悪い日も、飲みすぎた次の日も6時に起きて、7時30分にはパソコンを開いている状態を作る、ということを心がけていました。もちろん実践できない日もありますが、習慣化すればモチベーションに頼らずに自然と作業することができるます。
2018年はモチベーションに頼らずに、朝早く起きて作業する習慣が作れたのはとても良かったと思っています。
健康の維持について
どうしてもモチベーションが上がらないときってありますよね。どうも調子良くない...モヤモヤする...。っていうとき。そういうとき僕はランニングをします🏃💨 運動した後にはドーパミンがでるので集中力が高くなり作業の効率が格段に上がります。少し詰まったなーと感じるときや、集中力が切れてしまったときは汗をかいて運動することにしています。最近は筋肉エンジニアの方も増えてきていますが、エンジニアの人が体を動かすことはとても良いことだと思うので、健康の維持のためにも、運動はオススメです!
僕は25歳からランニングを始めて、月に100.0km走る生活を3年ほど続けていました🏃💨 ここ最近は仕事が忙しくなってしまったのと、他のことに時間をつかってしまっているため月に50.0km程度しか走れていませんが、走ることで作業中の集中力が高くなるので欠かせなくなっています。
5. 運営者ギルドについて
個人開発をスタートしてから、個人開発者のSlackコミュニティ『運営者ギルド(ギルド)』に参加するようになりました。ギルドでは100人以上がそれぞれ自分のプロダクトを開発・運用しており、様々な技術や知見を共有できるSlackのコミュニティです。
これまでの『個人開発』は独りでの開発でしたが、このコミュニティができたことにより、『個人開発』は独りの開発では無くなったと思います。色んなメンバーが集まって、フィードバックをくれたり、詰まったところを丁寧にアドバイスをくれたりしています。これまで独りで悩んでいた部分を、メンバーから意見をもらい開発ができる場ができました。
僕もこのコミュニティの人たちから恩恵をもらいながら、この一年開発することができました。メンバーの皆さんには本当に感謝しています🙇 本当にありがとうございます!
そしてこのCrieitを運営しているdalaさんにもアドバイスをいただいたり、僕のサービスをシェアしもらったり色々とお世話になりました。dalaさんも素晴らしいエンジニアの一人で大変尊敬していますので、今後ともよろしくお願い致します。まだお会いしたことはありませんが、機会があれば飲みに行きましょう🍻🍻
6 . 2019年の豊富
来年は以下のことを取り組みたいと思っています。
- 個人サービスを収益化する
- 法人化
- サブスクリプションの仕組みを構築
- バズ系のサービスを作る
- 健康な身体を維持する
2019年も頑張ります!