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キーボードを叩くだけのお仕事をしている人のブログ

いつのまにか夏

東京から大分への向かう飛行機に乗っていると、

一時間したところで突如アナウンスが流れてきた。

『えー、機長の斎藤です。本日の飛行機は大分行きとなっておりましたが、わたくしのミスにより、この飛行機は札幌に向かっています。誠に申し訳ありません』

ざわつく客室、カツサンドをほうばるオレ。機長からのアナウンスは続く。

『ここで下車したい方は非常口を開けますので、足元にあるパラシュートを背負い、飛び降りてください。今飛び降りるとおそらく秋田に着地します。わたくしの出身地、秋田です。非常口付近の方は、客室乗務員の指示に従って非常口を開けてください』

「秋田か…」と思いながら、客室乗務員の指示を待つ。僕は非常口の席に座っていたため、操作をしなくてはならない。客室乗務員が来て大きな声で叫ぶ。

『それでは非常口を開けてください。 脱出!脱出!脱出!』

非常口の扉を引く。が、開かない。100%の力で引いても開かない。扉には大きな文字で「押す」と書いてあった。 仕切り直してもう一度「押す」。すると、扉は開いたのだが、勢い余って自分の体が非常口から放り出されてしまった…。

僕は背負っていたパラシュートを開いた。海に沈んだゆく夕日と共に、ゆっくりと地上に落ちてゆく。そしてなんとか無事に秋田に着陸したのでした...。

秋田か...。

きっと飛行機の非常口の差席に座るひとって、こういうことを考えてるんですかね。もしかしたら、秋田に着陸するんじゃないかって...。

『私が3回連続で脱出と言ったら、非常口を開けてください』と、客室乗務員から説明を受け、一人でそんなことを考えていました。

金沢出張が終わり、地元に帰省していました。仲間と一緒に飲みに出かけたり、温泉に行ったりとゆっくりと休憩することができ、とても充実した時間を過ごすことができました。

地元では友達にも会いました。一年ぶりに会う友達もいたのですが、30分も経たないうちに自然と会話ができ「そうそう、こういう感じだったよなー」と思ったりしました。

「大人になってからの友達が本当の友達」という言葉をどこかでメモしていたのですが、僕はこの言葉が好きです。 大人になって働きはじめて、お互い忙しくなっても「時間を合わせて会おう」と、思える人が本当の友達なのではないかと思います。ありがたいことに、僕にはそういう友達が何人かいます。別に何かをするっていうわけでもないのですが、たわいない話をしたり、近況報告をしたり、何気ないことなんですけど、一緒にいて楽しいなと思えたりするんですよね。

いつもありがとう。 と、ふだん言えないようなことを書いてみる。

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