フリーランスになって一年経ちました。
先週のことですが、仕事帰りの電車の中でキーボードを持った人を見つけました。小さい紙袋から、はみ出しているゴツめのキーボードでした。
そういえば僕も一年前に会社を退職し、プロジェクトを離任したのでキーボードを持って電車に乗っていました。それからもう一年が経ったと思うと懐かしさを感じました...。
SIerを辞めてフリーランスのエンジニアになり、この一年がどんな一年だったのかを振り返ってみました。
※ このロジクールのキーボード、打鍵感が素晴らしいんです◎(価格もお手頃だし)
フリーランスになって一年どうだったか?
『この一年間どうだったかなー』と考えたとき、言葉にできずにいたのですが、入江さんのツイートがスッと腑に落ちました。
フリーランスあるあるですが、会社やめてフリーランスになると1年が会社にいたころの3年くらいに感じます。自分で考えて、稼いでいかないといけないので、いろんなことに敏感になるし、自分のスキルを磨いていかないとヤバイ...ということに気づくからだと思います。
— 入江 慎吾 / 入江開発室 (@iritec_jp) 2018年10月3日
僕も入江さんと同じく、会社員時代で経験したことの3倍近くの経験ができました。
『3倍近くの経験ができました』というとこだけを切り取ってみれば、成長することができ、結果としては良かったかもしれないんですが、その瞬間(その時)は、ストレスを感じながら過ごていたので、キツい日が多かった一年でした。
『成長』って、言葉は良く聞こえるんですけど、過度な成長には危険も含まれると思うんです。自分の限界を超えるような仕事をしてしまい、そこで成長できても、深い傷を負い再起不能になってしまう可能性だってあると思うんです。
僕の場合、フリーランスになってからの半年間は、目の前のことに必死になりすぎて、『明らかに自分の限界を超えてたな...』と反省する部分がありました。結果そのプロジェクトでは、思うような成果を出せませんでした...。
そんなギリギリな毎日を過ごした一年でした。こういう無茶な働き方は若いうちしかできないので、見直していかないといけないなー。
というのが、この一年のざっくりな反省です。
反省点はあるのですが、結果的にフリーランスになって良かったと思っています。
フリーランスになってはじめたこと
1.個人開発
フリーランスになり最初のプロジェクトの契約が終わり離任する日にPMと二人で飲みに行く機会がありました。PMから『サービスをゼロから作る経験をすると良いよ。色々と勉強になるから...GoodLuck!』というアドバイスいただき、握手をして離任することがあったのです。 ※つまり翻訳すると『全然技術力が足りないので、せいぜい頑張れ。技術力をつけたいなら、なんかサービス作って見せてみろ』というメッセージでした。
僕はこういう何気ない一言を鵜呑みにしてしまう性格で、これをきっかけに個人開発をスタートさせました。この一年で以下の3つのサービスをリリースしました。
OFFICE CLOCK
LINEとWebで勤怠管理ができるサービス
BLOCK CLOCK
ポロドーロ時間管理術(25分)で、SNSをブロックするクローム拡張
THE BINGO
超簡単にビンゴ大会が開催できるサービス
PMの言う通りで、仕事以外で技術力を身に付けたいなら、個人開発はとても良い方法だと思います。『わからない』→『理解した』というフローになったときに、技術って身につくと思うんですけど、OFFICE CLOCKを開発したとき、『わからない』部分が多かったので、色々と調べたり、勉強しながら開発を進めました。最初のWebサービスはリリースするまで4ヶ月ほどかかりましたが、多くのことを習得しました。
チュートリアルやオライリーの技術書を読むのも、技術習得にいいかもしれませんが、サービスを開発しながら学ぶという、手法が技術を習得する一番近道だと思います。
2.Qiitaへの投稿
アウトプットの一つとしてQiitaへの投稿を意識的にやりました。主に個人開発で習得した技術的なTipsなどを投稿しました。
初めてのバズのような経験
Qiitaの記事の中で、OFFICE CLOCKをリリースしたときに書いた『独りでWebサービスを開発・リリースするまでのTips』の記事が拡散され、Qiitaのいいねが1,000、はてぶが700と、かなり多くの人に読まれました。生まれて初めてのバズのような経験でした。
検索結果で本家の下に表示される
その他にもSemantic UIというCSSのフレームワークに関する記事を書いたとき、Googoleの『Semantic UI』の検索結果で本家のページの下に表示されるようになりました。
Googleの『Semantic UI』の検索結果で、先月書いた記事が本家の下に表示されるようになっている...! Qiitaの記事はGoogleに染みる🙏🙏🙏 pic.twitter.com/VbYTqQIHvC
— フジワラ@OFFICECLOCKを再開発中 (@Fujiyama_Yuta) 2018年10月5日
3.ライトニングトーク
色んなアウトプットの方法があると思うんですが、人前で話すのが得意ではないということもあり、積極的にライトニングトークにチャレンジしました。結果的に、このアウトプットの方法はとても良かったです。
整理できる
開発からリリースまでやったことなどを整理する作業って面倒くさいので後回しにしてしまいがちですが、人前で話す機会を意図的に作ることによって『まとめる』『振り返る』という作業が効率よくできました(発表するために資料を作ったりするので、必然的に自分のやったことなどをまとめる機会を作ることができる...)。
- ①技術習得 ✏️
- ②作る 💻
- ③リリース 🎉
- ④まとめ・振り返り↩︎
- ⑤ライトニングトーク 🗣
- ⑥フィードバック 🔙
という、サイクルを回せたことは良かったです。
LTをしたイベント
この一年、以下のイベントでLTをさせていただきました。
- 02/17(土) - 第37回【フリースタイル】PORTもくもく会【学生歓迎!】
- 02/24(土) - Webサービス個人開発者の集い@ギークハウス○(まる)
- 03/25(日) - Real・SmartReview
- 04/24(火) - Qiita/Qiitadon ファンミーティング #2
- 05/12(土) - 第40回【フリースタイル】PORTもくもく会【学生歓迎!】
- 06/23(土) - 【第2回】React (JSフレームワーク他)x ビアバッシュ 初心者勉強会 in秋葉原
- 08/04(土) - 【第3回】JSフレームワーク(またはライブラリ)× ビアバッシュ 初心者勉強会 in秋葉原
- 08/18(土) - 第43回【フリースタイル】PORTもくもく会【学生歓迎!】
- 08/28(火) - Riot.js LT大会@Tokyo #1
- 09/01(土) - FreeLance × FreeTalk
- 09/14(金) - s-dev talks 〜サービス開発勉強会〜 #3 「ユーザーインタビュー」
- 社内勉強会
ライトニングトークって、緊張するのでできればやりたくないですよね...。自分も常々そう思っているんですが、トークが終わった後『あぁー、やらなければよかったー』と後悔したことは一回もないんですよね。『もっと、ゆっくり話せば良かった...』とか『構成間違ってたなー』とかの反省はあるんですけど、場数を踏めば改善されていくと思うので、どんどんチャレンジしたほうがいいと思っている派です。
あと、トークの後に話しかけてもらえるのが、とても嬉しいですね。『ビンゴいいですね〜!マネタイズどうお考えですか...?』とか『ここ、バグってるんですけど...』とか、フィードバックをもらえるのは、とてもありがたいです。
友人が増えて、お仕事を紹介してもらった
イベントでライトニングトークをしたことで、エンジニアやデザイナーと仲良くなり、友人が増えました🙌 そして勉強会を通じて仲良くなった友人から、お仕事も紹介してもらったのです。もう感謝しかありません...。本当にありがとうございました。いつか恩返しするために、頑張ります。
まとめ
ツラい仕事とか、個人開発とかもですが、めちゃくちゃ大変で苦労して開発するんですけど、そういうのって出来上がったときの喜びで忘れてしまうんですよね。結果的に『チャレンジしてよかった!』と、最後は思っているので、今後もどんどんチャレンジしていきたいですね。
楽しい仕事だけになってしまうと、それはそれでストレスが溜まるので、うまくバランスを取りながら仕事と個人開発ができればいいなと思っています。
二年目も引き続き全力で頑張ります💪